この部屋を、最初の部屋と比べてみると、どうでしょう。説明するまでもありません。無造 作に家具を並べただけの「平面構成」の部屋と「立体構成」の部屋とでは、まるで広さが違い ます。何人かの主婦の方に感想を述べてもらいましたが、中には「倍くらい広い」と感じる人 さらに「平面構成」の部屋では、ソファとテーブルの間が極端に狭いため、脚を入れるにも 苦労するのに対し、「立体構成」の部屋では、ゆったりと腰をおろしたうえ、小さい子どもが 床で遊ぶスペースまでありました。 ョ-ロッパやアメリカの家で見るかぎり、美しい家具を部屋のあちこちにさりげなく配置す るのは、たしかに粋です。でもそれは、二○畳も三○畳もある広々とした空間だからこそ。狭 い日本の住まいでは、やはり家具より人のために空間を生かすべきでしょう。